夫は料理好きらしい。
私にはその腕前が振舞われたことがないが、本人が好きと言っているから好きなのであろう。
「好きなことを好きに出来る」というのは羨ましく思う。
一方、私は料理が好きでも嫌いでもない。
「美味しい美味しい」と食べてくれるのは有難いし、作り甲斐もある。
でも夫とは違う。
趣味でやってるわけじゃないし、必要に迫られて作っている。
自分ひとりならご飯じゃなくてもいいし、口に入ればなんでもいいタイプだから。
きっと料理を始めるようになった過程の違いなんだろうな。
私の母は外国人だ。
薄い茶色の髪の毛にヘーゼルカラーの瞳。
ゴージャスな顔のパーツがとても美しい人。
いつも気高く、優しく、頭もいい。
父は留学中にこの完璧な容姿の母に一目惚れし猛アタックの末結婚したらしい。
しかし残念なことに、このゴージャスママは料理の才能だけがなかった。
いくら家族とはいえ人の作ってくれる料理を貶すのはどうか... 続きを読む