7、8年くらい前だったか、誰かとお好み焼きを食いに行ったことがあった。
国分寺のお好み焼きともんじゃ焼きが食べ放題の店で、名前も今もあるかどうかも定かじゃないが、結構流行ってる感じの店だった。
男3人(4人だったかも。忘れた)連れ立って、四角い鉄板の前に座って注文すると、一品、というか何と言うか、生地が丼に入って運ばれてくる。
豚玉とかめんたい玉とか、結構な種類があった気がするが、まあ流石に全種類は食えないだろうと思って皆で別々なやつを頼んで、これもおいしーねーとか突っつきながらキャッキャウフフしたりするかヴォケ。気持ち悪いわ。ただでさえゲロっぽい物焼き放題食べ放題でビジュアル面がSAN値直葬してるというのに。
とりあえず頼んだもの食べきらないと次の注文を受け付けないシステムだったので、実情はなんかもうとりあえず食え、いいから胃に流し込めっていう同調圧力ムードがそこかしこのテーブルから感じられてカオスだ。
飲み放題を付けていたかどうか、まあ若いからたぶん付けてただろう。半端に割り増しな価格でハイボールなんぞを飲んでいたに違いない。ハイボール大好き。居酒屋のどう考えても薄めすぎだよねコレっていうかコレ水だよね氷水だよねっていうハイボール大好き。それ酒の色じゃなくてグラスの色だよねその麦茶っぽい色。あとスイカハイとか無茶やめてほんとやめて。
食べ放題を満喫したはずだが、どうもそれ程枚数食えた記憶がない。なんかあっという間に腹いっぱいになって、制限時間の半分以上をgdgdと飲んでいた気がする。
そりゃあ粉もので食べ放題ですからなあ。なんか膨らし粉的な店に都合のいいものをたっぷり盛られていたと考えるのが妥当か。その方が美味いから別にいいんだけど、基本的に味とかよりネタ的に楽しむものだと思った。スイーツ食べ放題レベルの本気出されても困るし。
そんなわけで、今日はお好み焼きを作ります。
昨日失敗した若干想定と異なる様相を見せたキス天ぷらの衣が余ってるのでそれをベースに、材料を無配慮にぶちこんでいく。
ニラキャベツ天かす豚小間紅生姜小女子卵あと何か入れたけど忘れた。
だいたいいつも何かしら入れようと思って忘れるパターン。塩と砂糖を間違えるとかそういう面白いことはない。誰だってそう。僕だってそうなんだ。
で、滅茶苦茶生地がたくさん出来た。主に野菜類のせい。春キャベツだからってそんなに頑張らなくてもいいのに。
広島風にしたいとはいつも思うが、あれはなかなか上手くいかない。焼きそばないし、鉄板じゃないとひっくり返すのしんどいわー。
広島風ではないお好み焼きのことを大阪風と呼称するものと思っていたが、なんか関西風って言われてたのでそれが正しいのかもしれない。そもそもお好み焼きに正しいとかあるのだろうか。西日本お好み焼き協議会(NOA)みたいな機関がお好み焼きの定義や作り方の原則を文書化して公示したりしているのだろうか。今年の流行お好み焼きはエビ入りだヨ、とか決めて流布しているのだろうか。あまつさえ厚労省の天下り先になってしまったりしているのだろうか。お好み焼きの闇は深い。いや闇というよりコゲじゃんねこれあーもう下らない事言ってるからほら。
そして不用意に完成したのがこちら。三段重ね。
たこ焼き用に買ったオタフクソースが残っていたのが幸い。これとマヨネーズあったら不味いわけがない。甘辛ソース大正義すぎワロス。
食べ放題店のように種類を変えるような趣向は取れなかったが、焼き加減を調節することで食感と野菜の味わいに変化を持たせ、最後の一口まで美味しく頂ける仕上がりとなりました。(偶然だぞ)
ほとんど野菜だから、ビールがもう一本あったらあと二枚は食えたかも。まあ食えたとして、お好み焼きの生地が再生産されるだけかもしれないが。上か下から。